モノクロカラーの猫

私の愛猫はいわゆるストレスに弱い猫です。
猫はストレスに弱いもの。しかし彼の場合はストレスを感じるとすぐに体の具合を悪くし、病院のお世話になってしまう。そんなレベルです
そして、その割に不断は明るくなつっこく間抜けで 何も考えていないように見える愛猫が
実は賢すぎる子であると判明した時のお話です。

突然倒れた愛猫

それは突然のこと。運悪く私の仕事が忙しく 猫の具合が悪いことに気がつくのが遅れたのがそもそもの発端でした。
複数飼いをしているので トイレを使っていない猫がいる事に気づけなかったのです。
いつもぼんやりしている弟分の猫がやたらと寝ている。

あれ?おかしいなと 嫌な予感がしたので起こしてみたところ、寝ているというよりはぐったり。
すぐに動物病気に連絡。お腹がぱんぱんに張っていました。

倒れた原因は尿毒症

猫とお医者さん

 

検査の結果は結石による尿毒症。
更に言うと尿道が詰まったため出られないおしっこで膀胱が無理やり引き延ばされた為、吸いだされたおしっこは真っ赤でした。

先生に、この子は詰まりやすいんだね。と言われそこではじめて愛猫の体質を知りました。
そして同時に いつも大丈夫だよ。と言う先生が「一緒に頑張ろうね」と愛猫に言った事でかなりの危ないのだと知ったんです。

ほぼ睡眠無しで一週間

結石をとってもらい、点滴をしてもらい
帰宅してからはまずストレスの原因であろう他の猫からの隔離。
ボス格のオスとあまり仲が良くないのが原因では。と思ったので 住居を完全に分けての看病となりました。

愛猫は尿毒症の方で立ち上がる事も出来ず、膀胱の筋肉が伸びきっているので自分で排尿コントロールもできないので寝たまま垂れ流しです。
秋だったので冷えないよう、毛布で大きめのベットを作りそこにペットシーツを敷いて寝かせる事にしました。

しかし、そこはきれい好きの猫。
夜中に前足の力だけで這って「おしっこで汚れて気持ち悪いよ」と言った感じで起こしにくるんです。
おしっこを漏らすたびシャンプータオルで体をふき、タオルドライをするとホッとするのか寝はじめる。
そして私もやっと寝る。それを一晩中繰り返すのが一週間続きました。

猫自身にも頑張る意思が感じられた

一週間もたつと 愛猫は奇跡的に回復の兆しを見せました。
よろよろとシーツの上で座り、自分でおしっこをしようとするのです。
しかし膀胱の筋肉がまだ元に戻っていないので出ません。

先生に教わった通りそっとお腹を握り 膀胱を絞っておしっこをさせていると
検査の度に「だんだんと膀胱の大きさも戻っている。尿毒症も良くなってるね」と言われました。

猫も自力だけで排尿しようと頑張ります。
が、なかなか踏ん張れず初めは倒れたりするので
支えようとしたら一人でやるんだ!と言わんばかりに後ろ足で蹴られるまでになりました。

もう少し、だけどまだ辛い

少しずつ少しずつ 回復はしていくものの
病院に駆け込んだ時点で愛猫は 数値だけ見ればなぜ生きていられるのと言う酷い状態だったのでやはり体が辛そうです。

苦しそうな時は息をしているか、そっと確認しながら看病を続けていたのですが
ある日行きが荒いな。と思うと不意に愛猫はふらふら立ち上がったのです。
トイレを頑張るのかな?と様子を見ていたら、彼はふらつきながら自分からキャリーに入ったんです。

そしてこっちを見て「にゃー!」
(先生の所に連れていって!)
そう言っているように思えました。

先生涙目

 

病院について先生に上の事を話すとええ!と驚きながら 点滴と検査の用意をされました。
そして診察をしていた先生は成る程と
「まだ少し小さい結石があって痛かったんだね」

愛猫は注射の時も点滴の時も肉球を汗でびしゃびしゃにしながら耐えるほど病院を怖がるのに解っていたんです。
あの建物の白い服のおじさんに触られて痛いのを我慢したら具合が良くなると。

ごくごくたまにそういう事が理解出来る犬猫がいる。
しかしそれは本当にまれで、自分は今まで会ったことがないと。

先生はそう説明しながら 結石がとれてほっとしている愛猫をなでなで
「僕らなあ、どんなに頑張っても親の敵みたいに嫌われるし噛まれるんや」
「そかそか。君は解ってくれてるんやなあ」
そう涙目でいとおしげに愛猫を撫でてくれました。

しかし愛猫は解っていても注射が痛かったせいか触られると私にしがみついていました。
頭で解っていても やはり怖いものは怖いんだな。となんだか笑えてきましたね。

今回の事で感じたこと

劇的に復活して走り回る愛猫を見て本当に生きててよかったと思います。
そして、この小さな体で人間をよくみているんだな。

いっぱい考えているんだなと思うと更に愛しくなってきます。
たかが猫と言う人もいますが、彼らは人よりも賢いのかもしれない。
そんな事を思った闘病生活でした。
そして、優しい先生の事を理解してくれる犬猫がもっと増えたらいいのにな。と思わずにはいられません。